積読日記
Thu, 18 AwGhost 2005 編集
■ [book] 魔術師の娘 魔術師ベルガラス (2), David Eddings/Leigh Eddings (著), 宇佐川 晶子(訳), ハヤカワ文庫FT(395)
読み終えてしまった. 来月も待ち遠しい.
Fri, 18 AwGhost 2006 編集
■ [book] 雄牛と槍 紅衣の公子コルム 4, Michael Moorcock (著), 斉藤 伯好 (訳), ハヤカワ文庫SF
コルムの第二部. 今回は未来から呼び出されて, 自分を半神半人としてあがめている人たちを救うことになる.
Sat, 18 AwGhost 2007 編集
■ [book] 戦争と平和 (四), トルストイ (作), 藤沼 貴 (訳), 岩波文庫
読んだ. ナターシャが暴走したり, ナポレオンがモスクワへ攻め入ってきたりと, この巻も忙しい.
ナポレオンというと戦争の天才というイメージを持っていた. 戦争と平和では, 最初からナポレオンの英雄視を疑問とする表現がなんとなく見えていたが, この巻ではトルストイの歴史観を開陳しながら徹底的に扱き下ろしている. 戦争前に細かく指示を与えても突発的な事態が起きて遂行できなかったり, 現場からの報告に対して指示を与えても, 総本部まで報告に来て指示を受けて帰る間にも戦況は変わっているのでその指示は遂行不能だったなど, ナポレオンの采配には大した意味がなかったことを主張している. 後の史家がさまざまな資料から都合の良い部分を "選択" して "解釈" し, このときナポレオンはこんなことを考えていた, 神がかり的な采配だった, などというのはいい加減やめたらどうですかと問いかけているように思った. 実際には現場では自分の命がかかっている部将が個々の判断で部隊を動かしていたのが実情だったとか. 対して迎え撃つクトゥーゾフは, 戦況の把握とそれに対する指示よりも, 全軍の士気をいかに高く保つかに重きを置いているように描かれている. この頃には情報通信速度に対する戦争の規模が大きくなりすぎていたのだろう. 現在では情報通信の技術が発達して, 兵器も発達したために, より大規模な戦争が可能となっているということか.
トルストイの歴史観を読みながら, ナポレオンやクトゥーゾフをプロジェクトマネージャに置き換えると面白いとついつい考えが横道に逸れた. ワインバーグのシステム思考法の規模と複雑さのモデルがよぎってしまうあたりは職業病だろうか.
■ [misc] エアコンの掃除
水曜に申し込んだら金曜に返事があって, 土曜に来てもらうことになっていた. 二台で二時間もかからずに終わった. クリーニング後の廃液を見せてもらったがかなり酷いものだった. これまであまりエアコンを使っていなかったがこれで安心して使える. 早速使ってみるとエアコンから清々しい空気が出ているような気がした. 前面パネルの外し方もわかったので季節の変わり目くらいには自分で掃除するとしよう.