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積読日記


Fri, 16 OctOgre 2009 [長年日記]

tDiary 1794日目

[book] ルドルフとイッパイアッテナ, 斉藤 洋 (著), 杉浦 範茂 (イラスト), 講談社

小さいときに二巻まで読んでいたが最近になって三巻まで出ていることを知って大人買いした. 会社帰りにコンビニで受け取って帰宅するなり一気読みした.

[book] ルドルフともだちひとりだち, 斉藤 洋 (著), 杉浦 範茂 (イラスト), 講談社

小さいころはひねくれていたので, 本シリーズを読んでも, "猫が書いたように装って子供の心を掴もうとしてるのだろう" と穿った見方をしていたが, 最近は素直になったので正しく理解している.

[book] ルドルフとといくねこくるねこ, 斉藤 洋 (著), 杉浦 範茂 (イラスト), 講談社

本シリーズは大人にも十分に読み応えのある児童書である. また子供にはとてもよい影響を与えるだろう. シリーズ全編を通して友情と信頼の大切さや良さが大きな主題となっている. 子供の興味を惹くために友情努力勝利や勧善懲悪も描かれるが, それが主題ではないはずだ. それらは, ルドルフが悩みながら答えを出していくその悩みの過程に対する結果として描かれている. キョウヨウのある猫は違うのだ.
一巻では見知らぬ土地に放り出されたルドルフが周囲との信頼関係を築いていく様と成長の過程が描かれる. 最初はてんで頼りなかったルドルフが最後には何が大事なのかを自分で決めるまでになり, その決断にはとても共感できるはずだ.
二巻ではルドルフが自分は野良猫なのか飼い猫なのかと悩む. イッパイアッテナが飼い猫の境遇に甘んじていることをもどかしく思っていたが. 実際には, 野良猫は最後の最後には独力で何とかするものだという孤高の姿勢に, 自分自身が誇りを抱いていたのだということに気がつく. イッパイアッテナは既にそのことに決着をつけているようなのだが, ルドルフも最後には野良猫か飼い猫かということとは距離を置いた答えを出す.
三巻は大人になってから初めて読んだので思い出による補正がないため, 前の二巻に比べて評価は少し低め. 冷静になったつもりの評価でも, 前の二巻からは随分と時間も経っていて雰囲気がわったように感じたし, 露骨に説教くさいかなとは思う. この巻は, 血統書や純血や雑種といったペットの血筋に仮託して, 差別の問題を子供たちに考えさせようとしているように読めた. ルドルフとブッチーとデビルは策略のためとはいえ心にもない言葉で挑発するのだが, そのような言葉は本心ではなく, 口にするのも恥ずかしいことであるように描かれている. この辺に露骨さを感じた.

投稿日時 : 2009年11月03日 01:39