積読日記
Mon, 22 AwGhost 2005 編集
■ [work] Let's Try ChangeLog Memo
更新履歴で使われる ChangeLog 形式でメモをとろうというお話. 今週から業務の記録をつけるのに使い始めた.
■ [computer] Managed と Unmanaged の狭間で
まずは Unmanaged な C++ で static link なライブラリ (A) を作った. 次に, C# から使えるように, Managed C++ でラッパし, Managed な DLL (B) にした. A に機能追加が必要になったが, .NET framework を使うと楽なので利用した. そうすると A で Managed C++ を使うことになる. ここで A のビルドに成功したものの, B のビルドで A のリンカエラーが発生するようになった. 関数の実体が存在しないらしい. Managed と Unmanaged が捻れて非常に腐った状態なので, 全部 Managed にしてしまえばいいのだが, その前に原因究明. A 内部の Managed でビルドしているクラス (このクラス自体は Managed クラスではない) を, Unmanaged なコードで new するときにコンストラクタの実体が認識できないようだ. Unmaged なテストプログラムから A をリンクするときには, リンカエラーは出ない事も判明した. Managed - Unmanaged - Managed というサンドイッチがダメで, Unmanaged - Unmanaged - Managed ならよいということか. C/C++ で関数名の内部表現が異なるのと同様のことが起きているのかな. extern "C" のような感じでスマートに解決できないやろか. 設計をスマートにする方が先か.
Wed, 22 AwGhost 2007 編集
■ [book] 戦争と平和 (五), トルストイ (作), 藤沼 貴 (訳), 岩波文庫
読み終えた. モスクワが戦火に包まれる. モスクワに入ってきたナポレオンをピエールは待ち構え, 暗殺しようと試みるのだが, 既に機を逸してしまっていた. ピエールは火災の中から少女を救い出すも, 懐に忍ばせていた短刀のために怪しまれ, 放火の嫌疑をかけられてフランス軍の捕虜となってしまう. モスクワから避難するナターシャは, 避難する一行の中に負傷したアンドレイがいることを知り, 二人は再会するのだが.
自分の行いが理解できない道化としてナポレオンが描かれるのとは対照的に, クトゥーゾフはただひとり大局を見通した人物として描かれる. ここでも小説中に不意に戦争中の果たされない命令の無意味さや, 英雄たちの行為の歴史家による後付の解釈の無意味さなどが強調される. 今のところ, トルストイの歴史観は, 物事の原因をただ一つの物事に求めて特定することなど不可能だし, 重要とされる人物が歴史に与えた影響などは, 兵卒や農民などのその他大勢とされる人々の与えた影響と同程度である, といっているように思える. これは, 次代を先取りした当時としてはかなり進歩的な考え方だったようだ. 刺激的な歴史観で楽しく読めるのだが, 小説の流れをぶった切ってしまうので, 別枠で展開してもらえると読みやすいのではないかと思う. これでも多すぎるから減らされた結果なのだそうだから驚きである. 分離してしまうと小説の部分しか読まれなくなってしまうだろうから仕方がないのだろうけど.