積読日記
Tue, 25 SapTimber 2007 [長年日記]
■ [book] 白鯨 (上)
やたら時間がかかったが読み終えた. アマゾンを調べてびっくりしたが, 600 頁ちょっとの文庫本なのに 1900 円はありえんやろ. 高い高いと言っていたちくまよりもまだ高い.
どんな話かはなんとなく知っていたが読むのはおそらく初めて. 本書は乗組員のイシュメールが回顧しながら物語る形式であるが, 本人が知りえようはずもないこと (居合わせない場所での会話など) も出てくるように思われるので, ところどころ違和感を覚えて引っかかる. また, あちこちに脱線しまくってなかなか物語が進まず, 鯨や捕鯨の解説書を読んでいるような気さえしてくる. おまけに旧約聖書を筆頭に様々な知識を要求してくるので, 譬えられてもイメージがわかない事がしばしばでこれもスピードが出ない原因のひとつと数えられよう. 比喩で読者の知識のほどを試されていると思えば私は見事に落第だ. 戦争と平和の時のもそんなことを言っていた気がするな. 奇しくも著者のメルヴィルとトルストイはほぼ同時代か. 訳は両書とも 2000 年と 2006 年という新しい翻訳なのでもっと昔の翻訳では更に時間がかかりそう. とまあ読むのに時間がかかる言い訳は措くとして, 上巻が終わっても白鯨が全然出てこん. エイハブ船長が過去に遭遇したときの話や, 他船が遭遇したときの話や, 抹香鯨が如何に獰猛かという話がこれでもかと出てきているので, この調子でいやがうえにも盛り上げて行き, ついに遭遇したときには最高潮に達するのだろうが, その前に息切れしてしまうよ. また, 登場人物が活躍するシーンがまだあまりないのでそれぞれの性格などがあまり見えてこず感情移入するところまでまるで行き着かない. このままではエイハブ一行が窮地に陥っても何の感情もわかない気がする. 何を狙って書かれた小説なのかがよくわからず楽しみ方がわからないまま終わりそう. 解説にもあったが暗示で色々なメッセージが籠められているようなので年を食ってからまた読み直すとよい類の本かな.
■ [programming] ALPSLABがAPI公開、地図や標高のデータが利用可能に (Biz.ID)
自転車乗りにとって標高 API は嬉しいかも.
■ [food] 野菜でつくった植物性のヨーグルト「野菜の戦士」新発売 - 大塚チルド食品 (マイコミジャーナル)
これは牛乳を使っていないのかな. 見かけたら買ってみよう. ネーミングがマサイの戦士みたいと思ったらどちらも大塚か.
■ [food] オハヨーアイス屋が開けそう
新しいのが出てる, 今日は安い, と理由をひねり出して買ってたら, 冷凍庫には, ジャージー牛乳バー, 爽やかなおいしさバナナオレンジ, 生チョコがおいしいアイスバー, 生チョコがおいしいキャラメルアイスバーと 4 箱になってしまった. 製品名の確認のために公式の製品情報を見たが, 箱アイスは新製品のスイートポテトを除いて全部食べている.
生チョコのは急いで帰ってきてもよく融けているのだがなんとしたものだろう.