積読日記
Mon, 14 Jewel-Lye 2008 [長年日記]
tDiary 1335日目
■ [book] ワインバーグのシステム洞察法, G.M.Weinberg (著), 大野 徇郎 (訳), 共立出版
途中でへこたれてザンスの誘惑に負けたが漸く読み終えた. 本書は, 観察, 測定, 計測, に焦点をおいている. ソフトウェアからプロセスから品質から組織から個人まで目に付くありとあらゆるものを観察の対象にしており, 広く深くて圧倒されてしまった. 圧倒されて何から手をつけてよいかわからなくなることを見越して, 最後の章では 0 次計測と銘打って, 何からはじめたらよいかを説いている.
自分の周りは可変の文化か慣習的文化 (本書のパターン 1 か 2) なので, 舵とり文化を目指して身の回りで始められるところから少しずつ実践していく. 何を措いてもまずはレビューからだ. また, トップダウンで強制される出力 (特にドキュメントや何らかの測定結果) は, 得られた出力が効果的に利用されているとは思えない, 対象領域に即していない, 現場がわかっていない, まだその段階まで来ていない, などで無理を感じていたので, ボトムアップで現状に即した出力を行っていくようにしよう.
本書でとても気に入ったのは,
品質の第 0 法則: 品質を気にしさえしなければ, 品質以外のどんな要求でも満たすことができる.だ. 最初はそんなばかなと思っていたが, 読み進めるに連れてだんだん笑えなくなってきた.
投稿日時 : 2008年07月15日 01:06